僕と、野獣系の彼女
「アーツーヤッ!」

振り返る。まさか…

振り返り、ちょっと見上げる

荒い息をついて、そこに見慣れた顔が

「アーツーヤッ、おはよおおっ!」

…リン

「アツヤ!あんたさあ、

朝っぱらから、何マラソンしてんの?」

僕はまだ、息が荒い

僕だって別に、好き好んでダウンヒルをしていた訳じゃない

言い返せない

「アッハハハハッ!

何かさあ、あんた、後ろから見てたら、

クリオネッ子みたいだったよお?」

…それをいうなら、マリオネット(操り人形)だろ

どうやら…

状況が飲み込めてきた

壁に激突する寸前、リンが後ろから僕の襟首をつかみ、止めてくれたらしい

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