僕と、野獣系の彼女
「なんだこいつ、マラソンしたり、にやにやしたり、変なやつ!」

リュウがあきれ返ったように僕を見て笑う

…昼休み

お弁当を食べた後、2つ隣の教室へ

リンのクラスだ

いたら、朝のお礼くらい言っとかなきゃ

…と思ったけど、彼女の姿はない

まあ、いつも落ち着きがない彼女だから、グラウンドで遊んでいるんだろう

他のクラスを、あんまりじろじろと覗き込むのも不審に思われるので、早々に退散

自分の教室に戻ろうとした矢先

廊下の奥から、ガヤガヤと騒がしい話し声とともに、弾けるような笑い声が

声の主たちが、姿を現す

やっぱりリンだ

4人位、取り巻きを引き連れて、皇帝のようにノッシノッシと闊歩している

以前僕が公園で写真を撮っていたとき、リンを迎えに来た連中だ

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