僕と、野獣系の彼女
タッタッタッタ…

花たちの話し声に合わせて、乾いた音が聞こえてくる

妖精の足音?

タッタッタッタ…

ドンッ!

左肩に衝撃を感じ、危うくカメラを落としそうになる

何だ?

バランスを崩す

眼鏡がずれる

振り返り 、状況を確かめようとする

誰か、いる

「あつやああああっ!」

逆光でよく見えないけど、すぐにわかった

僕に遠慮なく近寄り、隕石のように体当たりしてくるのは…

彼女しかいない
< 5 / 147 >

この作品をシェア

pagetop