僕と、野獣系の彼女
僕より身長の高い彼女は、それこそ首を傾け、それこそ覗き込むように

僕の顔をしげしげと見つめる

距離、約20センチ

一瞬、甘い香りが漂ってくる

こんなのでも、一応女子なんだな

近いって、距離が

「あー、あーそうそう、思い出した」

何か用事があって、忘れていたらしい

「…ソナタに、頼みがあるのじゃ」

何だいきなりコイツ、サムライか

「…頼み?」
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