好きになったのは、カレでした

「徹くんうるさいんですもん」

「うるさいってねえ、、仮にも歳上だから」

「シッテマスー。あ、店長おはようございます」

「めるちん!」

嘘泣きをする徹くんを、
無視して私はロッカールームへ行く。

徹くんは、嫌いじゃない。
うるさいけど、いい人。うるさいけど。笑

着替えて、調理場に出ると
ニコニコと徹くんが近づいてくる。

「えー、なんですか」

「明らかに嫌そうな顔しないのー」

「はいはい。で、なんですか?」

「いや、今日さ俺の友達来るんだけどちょっと顔出せない?」

……なぜ?
「私が顔出す意味は??」

「えっとね、かわいいバイトちゃんいるって言ったら見たいって言うか「無理」…えー」

私は、スルーして仕事に取り掛かる。

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