好きになったのは、カレでした

その後のバイトは、
バレた後のことばかり考えちゃって全然仕事にならなかった。

徹くんがフォローしてくれたおかげで全然店長には怒られなかったんだけど……

「おつかれ、めるちん」

「今日はすいませんでした」

「いいよいいよ。ただ、めるちんらしくないからびっくりした。なんかあれば聞くから」

「ありがとうございます。じゃあ、帰りますね」

時刻は17時。
何も無かったことにして家に帰らなくちゃいけない。

私は、学校に行ってた。
うん、、私は、学校に行ってた。

……不登校なんかじゃない。

バスに乗りながら、
自分に言い聞かせて家に向かう。

……誰いるかな、、

できれば、今は桃野さんには会いたくない…
< 22 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop