好きになったのは、カレでした
*めるside*

駅に管理人さんが迎えに来てくれた。
そして、目の前には大きなきれいなお家。

「ここが、めるちゃんの新しい家だよ」

そう、私は今日からここで暮らす。

「残念だけど、今家に三人しかいないみたいなんだよね」

「あ、大丈夫です」

「案内、その人たちに任せてるから」

「ありがとうございます」

この管理人さんは、やさしい。
そしてなにより、年より全然若く見える。


「さ、入って!」

開けられたドアをくぐると、
そこは広くてきれいな場所だった。


「お邪魔します」

「もー!挨拶はただいま!でしょ?」

普段、ただいまなんて言わないからなお言いづらい。けど、これから、それが普通になっていくのかな。

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