不思議探偵アリス ~切り裂きジャックと赤の女王 ~

「なんかすっごくお腹が痛い......」

「あんなに一気に食うからだ」

ギュルル......

うっ、お腹が.......

私は腹痛と戦いながら現場へと向かっていた。

新聞によると現場は家から少し離れたバックス通りの入り口の方だった。

「あそこか」

「そう、みたいだね」

現場はすぐにわかった。

「やっぱり野次馬ばっかりだな」

「うん......これじゃ現場も見れないよ」

どうする

ここでぼーっと見ているわけにもいかない。

私たちがどうしようかと人混みの前で立ち止まっていると

「どうして......」

という女の子の声が聞こえてきた。

とても悲しそうな声......

声のした方に行ってみると、そこには今にも泣き出しそうな女の子がいた。

その子はどうやら学生のようだ。

もしかしてこの子、何か知ってるのかも......

そう思いレオンの方を見ると、彼も同じことを思ったのか私を見て頷いた。

よしっ

と私は気合を入れて女の子に話しかけた。

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