Past and Present ~時を超えてあなたを愛する ~
5世紀頃、允恭天皇の息子、木梨軽皇子と妹、軽大娘皇女という兄妹がいた。
妹の軽大娘皇女は、とても美しく、衣を通して顕われてしまうほど美しいとされ、人々から衣通姫と呼ばれていた。
当時、母が違えば兄妹・弟姉でも婚姻が認められていた。
しかし、木梨軽皇子と軽大娘皇女は同じ母を持ちながら恋に落ちてしまった。
2人の父親の允恭天皇が死去し、多くの人々は長男の木梨軽皇子ではなく弟の穴穂皇子を天皇としようとした。
木梨軽皇子は罪を犯していたということで人々から嫌われていたからだ。
そして木梨軽皇子は四国に流され、弟の穴穂皇子が即位し安康天皇となった。
残された妹の軽大娘皇女は兄への思いを押し殺し、兄の帰りを待っていた。
しかし、自分の強い思いに打ち勝つことができず、兄の元へと向かった。
そして2人は再会した。
そんな物語の最後は2人で自害をして終わる。