濡れる女
それは本当に突然のことだった

好かれることに関しては人間だからもちろん嬉しいが
好かれることがなかった私にとってはなれない事なのだ
とまどいながら日が進んでいくと
いつの間にか名前よびになっていたことには
びっくりしたがまぁいいかという感じで
放ったらかしにしてたのが悪いのだろうか



「俺、泪のこと初めてあった時から好きだった…」

いやいやそのまえにこの状況何?
なんで私は抱きしめられてるわけ?
この状況何?
てか、私のこと好き?
んな人がこの世に存在するわけないでしょ…

「嘘か本当か知らないけど
ある女の子の過去話してあげる」

私はその人が別に好きでも嫌いでもなくただただ
気まずさが流れたから私の最低な過去の話をし始めたのだ

「それでも俺は引いたりしない…泪のことが好きなんだよ」
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