愛されすぎて・・・
電車に揺られて、私の家の最寄り駅に着いた。
「送ってく」
「いいよ」
また、親がめんどくさいんだし・・・
真司がいるかいないかで大騒ぎなんだから。
でも、親には真司と、なんて行ってないから大丈夫だと思うんだけど・・・
こういう時、女の勘は大抵的中しちゃうんだから、怖いよね。
「やだ。俺が送りたい。まだ離れてくねーの」
「・・・仕方ないなぁ」
結局、送ってもらうことにした。
10分くらい歩いたら着くようなところなのに、送ってもらうなんて・・・
「結菜は可愛から。誰かに襲われるかもしれないし!」
「襲われません!」
私を襲うような人は、目に変なフィルターでもかかってるんだよね。きっと。