愛されすぎて・・・
私が怒ったからなのか、そのあとも一言も喋らず登校した。
それ以来、気まずくて何も話さない。
席が隣だけど、私と真司の間には重い重い空気が漂う。
普段なら、なりふり構わず私に話しかけてくるけど・・・
それがなくて寂しいって思った。
真司に対して、そういうことを思うのは初めてだった。
「茜!」
私は、体の痛みに耐えながら、茜のところへ行った。
全身にあざや傷があって、客観的に見るとすごく痛々しいものだった。
茜にもすごく心配されたけど、真司と同じように誤魔化した。
でも、茜は勘がいいのか疑ってきた。
「本当に?」
って・・・さっきからそればっかり。