愛されすぎて・・・
あっという間に、授業が終わって、放課後になった。
真司が教室から出たあと、しばらくしてから私も屋上へ行くことにした。
涼真に「一緒に帰ろ?」ってせっかく誘われたんだけど、それを断って・・・
でも、何が気になるのか、何をそこまで見たいのかわからない。
涼真と一緒に帰れることは幸せですごく嬉しいこと。
なのに、それよりも優先してしまうものがあるなんて、気づかなかった。
屋上が見える、ガラス戸から少し顔を覗かせて、見てみる。
真司と・・・私に暴力振るった化粧の濃い人がいた。
なんで、あの人が??
・・・確か、真司のことが好きそうだったような気がするけど。
もしかして、その告白受けたりする?
そう考えるとまたズキっと痛む。