愛されすぎて・・・
「結菜ちゃんって子いる?」
えっ・・・わ、私!?
ふっと顔を上げて、ドア付近を見ると、可愛い子が立っていた。
なんか見たことある子だなぁ・・・
おっつ・・・。
真司に告白した子だったかな?
この学校のマドンナ的存在で・・・男子達も結構興奮気味で・・・
名前は確か・・・今田 愛果ちゃんだったっけな??
とりあえず、今田愛果ちゃんのそばへ駆け寄った。
「ねぇ、ちょっと来て?」
「え・・・あ、うん」
手を掴んで私を引っ張って教室から少し離れた人通りの少ない廊下へ来た。
「私ね、結菜ちゃんのお友達になりたいなぁって思ってたんだよね!」
友達か・・・
でも、私の得意とする人柄じゃないっていうか・・・
相性が悪い気がしなくもないんだけど・・・
でも、せっかくだし、友達も少ないし・・・
「いいよ?」