愛されすぎて・・・




『好き、大好き!』



って書いてた・・・。



なんでこんな私なんか、って思ったけど、嬉しかった。



「気持ち悪い」



といつも通り返すけど、いつもとは違う。



照れ隠しのためだから。




「耳まで真っ赤」



「えっ!嘘っ///」



全然隠せてないじゃん。



今まで、真司くんに対してこんなにも心臓がうるさいなんて思ったことないのに・・・。



なんでなんだろ?



私はまだこの気持ちに気づけなかった。




「花咲!この問題の答えわかるか?」



「・・・」



「おい、結菜?当てられてる」



真司くんの声で我に返る。



私・・・考え事してて、何も話聞いてなかったや。




「結菜」



私の思っていることを見透かしたのか私の名前を呼んで、机の上を見ると、真司くんのノートの端に問題の答えが書かれていた。




「√3、です・・・」


「おぉ、花咲。よく勉強しとるな」



先生の言葉に苦笑いで返した。



私はコソコソと「ありがとう」と言うと、少し顔を赤くして「別に・・・」と冷たく言った。






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