愛されすぎて・・・




少しだけバカにしたように言ってみた。




「俺は本気で・・・」



今までにないくらい、まっすぐな瞳で私を見る。



「拒否権なんてねーよ」



そう言って、私の腕を掴んで真司の力に勝てるはずもなく、すっぽりと股の間に収まってしまった。



「ははっ、捕まえた!」



私の腰に腕を回して、真司の方へ引き寄せられる。



言われるがままじゃん・・・




「ねぇ、真司は甘えんぼなの?寂しがり屋なの?」



「ん〜・・・結菜に対してだけは甘えるんだろうね!だって好きだもん!」



「そうなんだー」



「なんだよ・・・興味がないんだったら聞くなよ・・・」



別に、興味がなかったわけじゃないん
だけど・・・



寝られたら困るし、なんか話さないとって思って咄嗟に出た質問なんだよね?






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