愛されすぎて・・・
「結菜ー、彼氏くん、ご飯できたよ!」
1階からお母さんが呼ぶ声が聞こえてきた。
それに、彼氏じゃないってさっき言ったばっかりなのに・・・
私と真司は立ちがあって、下へ降りてご飯の準備をする。
お父さんはいつも遅いから、さきに私たちだけで食べてるんだよね。
「彼氏くんの名前、聞いてなかったわね?」
「佐伯 真司です!」
真司って・・・人見知りしないんだ。
私のお母さんと初対面なのに、なぜかフレンドリーで気さくに話してるし・・・
いつの間にかこんなにも仲良くなってて・・・
「へぇ〜、真司くんっていうの?将来はいい旦那さんになりそうね!モテるんじゃない?やっぱり、かっこいいし」
「ちょっとお母さん」
もう・・・
いい旦那さんとか意味がわからないから!
そもそも私たちはそんな関係じゃないってさっき説明したのにー・・・
「でも、好きな子にモテないと意味が無いので」
「あらぁ〜、かっこいいこと言うじゃない!」
「ありがとうございます!」