夢の焼け跡
裕也も綺麗に磨かれたフローリングの床へと腰掛けた。

なにを話せばいいのか…裕也が言葉を探していると

「!!」

裕也は目の前のものを見て目を疑った。

女の子はいきなり着ていたTシャツを脱ぎだしたのだ。


「な、なに脱いでんだよ!」

Tシャツにかけられた手を慌てて抑える裕也。


女の子はキョトンとした顔で

「え?エッチしないの?」

あっけらかんとそう言い放った。

「は、はぁ…!?
なんでいきなりそういう事ンなっちゃうんだよ!」

「…あたしを家に入れたのって
泊めてあげる変わりにエッチしちゃおうって思ったからじゃないの?」


裕也は口をあんぐり開け言葉も出てこない。


この女は頭が少しおかしいんじゃないのか、そんな事を思いつつ
家へ連れ帰った事を少し後悔した。


「アホか!!
服着ろよ!
俺が君とエッチしたいから連れ帰ったって!?冗談じゃねーよ!
ただあんなとこに寝てる君をほっとけなかっただけだよ!」


思わず感情的に喚き散らしてしまった。
裕也らしからない。

でも
純粋に心配していた自分がそういう風に見られていた事が悔しくて…。

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