戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜
まさかあたしの友達がバイタレントだなんて...。
びっくりもびっくりだ。
今までそんな人に会ったこと無かったから。
平然とした顔のクレアに、興奮して話しかける。
「すごいねクレア!!バイタレントだなんて!」
「ありがとう。でも、私の他にもいるのよ?」
「そりゃあ世界中にはたくさんいるかもしれないけど...」
「そうじゃなくて、このクラスに...よ」
「え?」
「それよりもほら、次はリリアンの番よ?」
「えっ!!」
そうだった!!
前の席のクレアが終わったなら、次はあたし!!
どうしよう...何も考えてなかった。
「り、リリアン・ウォルトです。
えーと...これからよろしくお願いします...」
「リリアン、属性を言わなきゃ」
小声でクレアに注意された。
分かってるよ...分かってるけど。
あたしには属性なんて存在しないんだもん。