戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜




「ウォルト、どうした。属性を忘れてるぞ?」




分かってるってば、先生!!



うぅ...


みんな変な顔で見てるし...


もうこうなったら、言っちゃうしかない!!




「ぞ、属性はっ、ありません!!」




シーン...


クレアの時とは真逆に、静まり返る教室。


みんながポカンと口を開けてあたしを見ている。


第三者からみたらすごい面白い光景だけど、沈黙が痛い...。



時が止まったような中で、最初に口を開いたのはレオン先生だった。




「ウォルト...それはどういう事だ?」


「だから、あたしは魔法が使えなくて...」


「なっ、ま、魔法が使えないだと?
ウケ狙いか何なのか知らんが、冗談もいい加減にしろ」


「冗談じゃないです!!校長先生から聞いてませんか?」


「校長から...。
あぁ、何かそれらしきことを言ってたような言ってなかったような...?」




しばらく、沈黙があったあと。



教室内はかつてないほどの大盛り上がりをみせた。



魔法が使えない?マジで?

そんな奴いるの?

魔法使えなきゃ何も出来ないだろ!!

つーかなんでこの学校にいるんだ?



など、さまざまな意見。


みなさんごもっともです...。


あたしだって、なんでこんなエリート校に受け入れてもらえたのか不思議だよ。



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