戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜
寮につくと、ゼンはあたしに手を振ってルームメイトのライトを探しに行った。
それを見送り、あたしも部屋を探しに歩く。
ゼンが南寮で、4人まとめて2分割ってことは、他の3人もこの寮ってことだよね?
バッタリ会ったりしたら嫌だな...
特にリクとかね。
まぁ、無視されるのがオチだと思うけど。
寮の受付に行って自分の部屋番号を確認。
1247号室か...。
ルームメイトってどんな子だろう。
「ねーねー、そこの金髪ロングちゃん」
「はい?」
あっ、しまった。
金髪ロングに反応して振り返っちゃった。
ゼンのせいだ...。
振り向いた先にいたのは、可愛い顔のミルクティーヘアーくん。
たしか...名前はライト。
なんだかとても不機嫌そうな顔をしている。
眉間にシワがよって、可愛い顔が台無しだ。
「えーと、僕ね、女のキミに聞くとかすごく不本意なんだけど、今は非常事態だから聞くね」
「は、はぁ...」
「ゼンがどこに行ったか知らない?」
「え...ゼンならあなたを探してどこかに行っちゃったんだけど...」
「えー!?何それ、困る!!
全くもう、あの女たらしめ!!」
頬をふくらませてご立腹の様子。
そんな顔も可愛い。
女のあたしより可愛いなんて...羨ましい。