戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜




じいやさんはナナに一礼したあと、キッとした顔であたしを睨んだ。




「そこのお前!!姫様がこの国の王女であることは決して誰にも言ってはならんぞ!!」


「え...お、王女?」


「陛下のご息女であらせられるということだ!!
ちなみに、社会勉強のために入学なさったことも他言無用!!」


「ええぇ!!?」


「ちょっと、じいや!!リリアンを混乱させないで!!」




あたしの頭の中、大パニックだよ。


だって、ナナがこの国のお姫様って...。


つまり王女様ってことだよね?


そしてあたしは庶民...。



...。



どうしよう!!?


あたし、相当失礼なことしちゃったよね!?


王女様にこんな態度とって、タダで済むワケがない!



反逆罪?


地下の牢獄行き?



まさか...死刑!?



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