戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜
「あーあ。何でわざわざ助けたの?
転ばせておけばよかったのに」
ゼンの後ろから顔を出したライトが唇を尖らせる。
その頭をすぐさまゼンが叩いた。
「女の子に何てこと言うんだよ、バカ。
傷が残ったら大変だろーが」
「僕は女なんか興味無いから別にいいもん」
「お前は良くても俺がダメなんだよ。
リリー、ごめんな?こいつ女の子が苦手でさ」
...うん。
見てればっていうか、聞いてれば分かります。
ていうか苦手の域を越えて、もはや嫌いだよね?
昨日だって『女のキミに聞くとか...』って言われたし。
あたしに対する敵対心がすごい。
まるで警戒してるネコみたい...。
今にも爪で引っかかれそうだもん。
ほら今だってあたしの顔をすごい形相で見て...。
「あーっ!!」
突然、ライトが大声を出した。
あたしもゼンもクレアもびっくり。