戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜
その玉を両手の中に転がしながら、ライトは呟くように話す。
その間にも、ノマのライフはどんどん減っていく。
「僕やゼンみたいな合成魔法のプロになると、どんな組み合わせでも合成できる。
炎と水でも、雷と風でも、水と風でも...。
たとえそれが、光と闇であろうが」
「そんな...どうやって...」
「僕の場合は光と雷。
光属性の持つ〝スピード〟と、雷属性の持つ〝破壊〟の力を合成させることで、かつてない最速の攻撃魔法になるんだよ?」
「そ、そんなものをこんな遊びみたいな戦いで使うなんて...!
あなた、どうかしてますわ!!」
「え、だって僕、言ったよね?
キミみたいなタイプが1番嫌いだから、全力でいくって」
「っ...!」
「僕はゼンと違って優しいから、キミみたいな女にも死なない程度に手加減はしてあげる。
......これに懲りたら、二度と僕に関わるなよ」
最後に低い声で忠告したあと。
ライトの手の中にあった光の玉は、次の瞬間、ノマの目の前で破裂した。
目を開けていられないほどの眩い光がスタジアムを包み込む。
眩しい...!!
辺り一面がレモン色に染まったと思ったら、空から1本の光線が落ちてくる。
まさか、あれは...雷!?
──ドゴォォォンッッ!!!
砂煙が、辺りに舞う。
それが消える頃には、ノマは穴が空いた地面に倒れていた。