戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜
そう告げ、ナナに背を向けて歩き出した瞬間だった。
──バチバチッ...
火花のような音が耳をかすめる。
ほんの一瞬、微かな音だったけど、それはライトのときと同じようなものだった。
どこから聞こえた?
前?
右?
左?
...あたしの、後ろ...?
弾かれたように後ろを振り返る。
ナナが歩いていく方向の延長線上にある観客席から...
1本の、青い光線が飛び出してきた。
それを見た瞬間、足が勝手に動く。
早く。
早く。
じゃないと間に合わない...!
「ナナ危ないっ...!!」
「え?」
振り返ったナナを横に突き飛ばす。
...青い光は、
目の前に来ていた。
皮膚がピリピリする。
あぁ、もうダメだ。
こんなの受けたら死んじゃうに決まってる。
お父さん、ごめんね。
あたしが入れる学校、一生懸命探してくれたのに。
あたしはもう、ここで死ぬんだ...。