【短編】虹
あたしは訳がわからなくてそこから動けなかった。
「亜由ーーっ!」
ドンッ…
バタバタバタッ…!!
え…?
今…何が起こった?
あたし…走ってきた風ちゃんに突き飛ばされて…
風ちゃんは…
え…?
「ふ…う…ちゃん…?」
あたしの目の前にはお腹から足にかけてが木材の下敷きになっている風ちゃん…。
「風ちゃん…?…風ちゃん!…風ちゃん!!しっかりして!だれか…だれか救急車!」
「えっ!?あ…あぁ!」
あたしが叫ぶと、近くを通りかかった人が急いで救急車を呼んでくれた。
「亜由…大丈夫だったか?」
辛いのに心配させまいと優しい声で尋ねてくる。
あたしを…助けてくれたんだ…。
命懸けで…。
木材の下敷きになってもなお、あたしの心配をしてくれて…。
そう思うと、涙が流れた。
手で何度拭き取ってもとまらない。
「亜由ーーっ!」
ドンッ…
バタバタバタッ…!!
え…?
今…何が起こった?
あたし…走ってきた風ちゃんに突き飛ばされて…
風ちゃんは…
え…?
「ふ…う…ちゃん…?」
あたしの目の前にはお腹から足にかけてが木材の下敷きになっている風ちゃん…。
「風ちゃん…?…風ちゃん!…風ちゃん!!しっかりして!だれか…だれか救急車!」
「えっ!?あ…あぁ!」
あたしが叫ぶと、近くを通りかかった人が急いで救急車を呼んでくれた。
「亜由…大丈夫だったか?」
辛いのに心配させまいと優しい声で尋ねてくる。
あたしを…助けてくれたんだ…。
命懸けで…。
木材の下敷きになってもなお、あたしの心配をしてくれて…。
そう思うと、涙が流れた。
手で何度拭き取ってもとまらない。