【短編】虹
今日から…また涙がとまらない夜が続く。


外は雨。


お姉ちゃんは…帰りがかなり遅くなるみたい。


いつもより早くベッドに転んだ。


すると、頭の中に木材の下敷きになった風ちゃんが浮かんだ。


「う…グスッ…」


去年も一昨年もそう。


事故があった10月1日になると、頭に浮かんできて涙が流れ出す。


この夜が約1ヶ月続くんだ…。


風ちゃん…ごめんね…


ごめんね…



あたしはいつの間にか眠りについていた…。


━━━━━━━


目が覚めた時…外は明るく雨もあがっていた。


鳥のさえずりが聞こえる。


朝だ…。


今日も普通に学校がある。


用意しなきゃ。


あたしはベッドの上で起き上がった。


その瞬間、全く予想だにしない光景が目に入った。


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