早く目覚めてよ。俺の眠り姫

気になり始めて・・・

「はぁ・・・私、どうすればいいの?」


私は自分でもどうしたらいいのか分からな

かった。どう行動を起こせば、生き返る事

が出来るのか?いくら考えたって思いつか

なくてむなしくなる。


「とりあえず、戻ろう・・・」


私は仕方なく図書室を出た。しかし部屋の

前では人だかりが出来ていて中に入る事が

出来ない。

「姫が亡くなったって・・・」

「突然死だろ?お若いのに残念だ・・・」

そんな言葉が次々に飛び交っている。


いや、ちょっと待ってよ!

私はここにいる!


存在を示そうにも、誰も私の事なんて視えて

はいない。どうやら、ヴィッツ以外には視

えないようだ。


待って、まだ私は死んでない!

絶対生き返るから!


「静まれ静まれ!」
< 11 / 22 >

この作品をシェア

pagetop