モノクロ
僕の物語
僕は昔から運命という言葉が嫌いだった。

僕の望まないことばかり起こってしまうから。


しかも
それは僕ひとりの力じゃ
どうしようもできないことばかりで。

これが運命というなら
自分は生きている意味なんてない。
そう思ってしまったから。


そして


いつの間にか
『死にたい』
と思うようになってしまった。

生きていても何もないなら
死んでもいいじゃないか、と。


流行りの歌では
「かけがえのない命だ」
と言うけれど

誰かが僕と変わってしまっていても
誰も困りはしないし
そもそも気づくことすらないだろう?


そんなふうに考えていた。





これはそんな僕の唯一の運命の物語
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