浮気の定理-Answer-
なるほど……
浮気した女に本気になったから、木下が邪魔になったってわけか……
おまけに慰謝料は払いたくないから、あいつに不貞を働かせて、お互い様ってことにしたいんだと理解した。
確かに、慰謝料ってことになれば、200万から500万くらい払わなくちゃならない。
新しい生活に金もかかるだろうから、なんとかそれを阻止したいんだろう。
「それで……俺にどうしろって……」
好きにしていいと言われても、二人きりになるシチュエーションは皆無だ。
なにかいいアイデアでもあるんだろうか?
「同期での飲み会って、あるんですよね?」
「えぇ、まあ……
同期会なら定期的にやってますけど……」
月一での飲み会は、俺が唯一、木下と一緒にいられる場でもある。
必ず隣に座るように心掛けているし、その時だけは木下も俺を避けることはない。
「その時、桃子を酔わせて送ることは出来ませんか?」
「いや、あなたの奥さんなわけだから、知ってるでしょうが、木下はザルでしょう?」
「もちろん、知ってます
だから、これを酒に混ぜて欲しいんです」
浮気した女に本気になったから、木下が邪魔になったってわけか……
おまけに慰謝料は払いたくないから、あいつに不貞を働かせて、お互い様ってことにしたいんだと理解した。
確かに、慰謝料ってことになれば、200万から500万くらい払わなくちゃならない。
新しい生活に金もかかるだろうから、なんとかそれを阻止したいんだろう。
「それで……俺にどうしろって……」
好きにしていいと言われても、二人きりになるシチュエーションは皆無だ。
なにかいいアイデアでもあるんだろうか?
「同期での飲み会って、あるんですよね?」
「えぇ、まあ……
同期会なら定期的にやってますけど……」
月一での飲み会は、俺が唯一、木下と一緒にいられる場でもある。
必ず隣に座るように心掛けているし、その時だけは木下も俺を避けることはない。
「その時、桃子を酔わせて送ることは出来ませんか?」
「いや、あなたの奥さんなわけだから、知ってるでしょうが、木下はザルでしょう?」
「もちろん、知ってます
だから、これを酒に混ぜて欲しいんです」