浮気の定理-Answer-
木下のすぐそばに腰を下ろし、しばらく顔を眺めた。


少し眉間にシワを寄せ、苦しそうに眠る彼女。


俺は彼女の窮屈そうな上着をゆっくりと脱がしていった。


それでも木下は、まったく起きそうにない。


グニャリとただ、俺のなすがままになるだけ。


そっとブラウスのボタンを外してみた。


一つ、また一つと外していくと、淡いブルーのレースが見えてくる。


豊かで柔らかそうな肌。


ゴクリと唾を呑み込むと、肩の紐をずらしゆっくりと下着を取り去った。


弾力のあるふくらみが、ぷるんと露になり、俺の前に顔を覗かせる。


我慢できずに両手で覆い隠すように触れてみると、彼女が一瞬身動いだ。


ハッとしてすぐに手を引っ込める。


俺は彼女が目を覚まさないことを確認すると、今度はスカートに手をかけた。


下着一枚になった彼女を、立ち上がって上から見つめる。


それからテーブルに置いてあった携帯を手にすると、彼女の姿を写真におさめた。


用意してあったデジカメにも手を伸ばすと、いろんな角度から写真を撮ってみる。
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