題名のない恋物語
「頑張るしかないかあ。でもまず私好きな人がいないんだよな」
「別に好きな人じゃなくても告られたらオッケーしちゃえば?」
「何その来るもの拒まずみたいな…そういうのは相手に失礼だし罪悪感が勝るよ」
「まあ、そうだよな」
合コンでも行ってみようか。でもまず合コンなんてしてる人見たことないから不可能だった。他の方法というと、文化祭とかで他校と知り合う展開を考えたが、文化祭のシーズンはとっくに終わっている。
本当にどうしよう!でもマジでクラスの奴はない!マジでガキ!しかもクラス内って別れた時に気まずい。
「内緒でバイトしちゃおうかな……」
「あのさ」
涼の声掛けに目線を合わせると、涼はウーロン茶を飲んでから淡々と言った。
「俺と付き合う?」
「……………はい?」