題名のない恋物語



「頑張るしかないかあ。でもまず私好きな人がいないんだよな」

「別に好きな人じゃなくても告られたらオッケーしちゃえば?」

「何その来るもの拒まずみたいな…そういうのは相手に失礼だし罪悪感が勝るよ」

「まあ、そうだよな」




合コンでも行ってみようか。でもまず合コンなんてしてる人見たことないから不可能だった。他の方法というと、文化祭とかで他校と知り合う展開を考えたが、文化祭のシーズンはとっくに終わっている。


本当にどうしよう!でもマジでクラスの奴はない!マジでガキ!しかもクラス内って別れた時に気まずい。





「内緒でバイトしちゃおうかな……」

「あのさ」




涼の声掛けに目線を合わせると、涼はウーロン茶を飲んでから淡々と言った。






「俺と付き合う?」

「……………はい?」



< 13 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop