題名のない恋物語
「なんか楽しみだなあー」
「そうだな。あ、理紗このあと暇?」
「うん、なんで?」
「なんか親が帰り遅いらしくてさ、俺鍵持ってないんだけど弟と妹どっちも友達の家で」
「弟くんと妹ちゃんは鍵持ってないの?」
「持ってないらしい。2人とも俺が持ってると思ってたって」
「あらら」
それはにいちゃんが悪いな。
「暇つぶし付き合ってくんない?」
「全然いいよーどこかいく?」
「じゃあカラオケ!」
「えーやだ。涼歌下手だもん」
ちなみに涼の歌下手レベルはジ〇イアン並みだ。
「えーじゃあボーリングでも行こうぜ」
「あり!」
ボーリングなんて久しぶりだったが、中学の時は結構やってたし得意だったので自信がある。涼をギャフンと言わせるぞと意気込んだ。