題名のない恋物語
そう言って姉はまた部屋に戻ると短いスカートを持ってきた。
「これ絶対似合う!」
「短くない?え?都会のJK並みに短いよ」
実際に体に当てて見ると膝上20センチくらいはある。形が台形のためひらひらしない分パンツが見えそうとか不安はないが、短い。ものすごく足が出る。
しかしよく見ると裏地がショートパンツになっている。見た目はトレンチコートのようで、取り外し不可のボタンが付いていた。ウエストにリボンが付いているが、色もカーキなので甘すぎず可愛いが落ち着いた印象だ。正直足がものすごい出るけど抵抗はない。
「おっ、いいじゃん似合う似合う。理紗さ、黒のレースのブラウス持ってなかった?」
「ああ、この前買ったはいいけど恥ずかしくてまだ着てないやつ」
「あれ可愛いしこのスカートに合うよ。で、靴下はこれで、靴はあんたがいつも履いてるやつでいいね。イヤリングはどれがいいかな…」
姉に言われた服を出している間に他の部分が決まっていた。何というか、姉が楽しそうで何よりだ。