舞桜
それに、引き込まれるような漆黒の瞳に、恨みを感じるわ。

それに、何故かしら。
あの方に、アテクシ、後ろめたさを感じるの。

「あの…………」

勇気を出して、声をかけてみた。

「……………」

あ。
そうだ。

この人、水無瀬様の、北の方様だ。
きっと。

お亡くなり遊ばしたと伺っていたけど、本当だったんだ。

「み………」
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