突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「おお~っ!見ろお前ら!すっごいぞ!」


予約していた旅館に着くと、陽希くんがキャーキャーとはしゃぎ回る。


旅館は人気で、更にお忍びだ。いくら変装していても顔バレする可能性があるので私も一応男装をしていた。


それなのにほとんどと言っていいほど陽希くんは警戒心がない。


いくらキャスケットをかぶってだて眼鏡を掛けていても、こうも元気だといずれバレそうだ。


「バカだな陽希は。ちょっとは落ち着け」


翔くんは陽希くんの腕を掴み強引におとなしくさせる。プクッとした顔をして翔くんを見つめる陽希くんが天使みたいに可愛くて思わず抱き締めたくなってしまう。


「いいもんね。僕のペロペロキャンディー、やんないから」


「んなもんいらねえよ」


前の2人が軽く揉めつつも、中に入ると綺麗な女将さんや何人もの仲居さんが私達を出迎える。慣れない光景に気が引けた。


す、凄い...


Baby-Xでもなければ、こんな高級な所に泊まるなんてムリだね。
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