突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
私は大和くんに同情した。彼の肩をポンと叩くとどこか切なそうな顔をする。ニコッとだけ笑って自分の部屋に入った。


~15分後~


「よしっ、お風呂行こうっと」


私は荷物を小分けにすると、着替えとバスタオルを持って露天風呂に行った。


ガラガラ


「うわぁ...すごーい...」


戸を開けると、そこには湯けむりと共に薄緑の露天風呂が姿を見せた。


「わぁあ~!最っ高!」


思わずはしゃいでパタパタと走る。ツルッと滑って転びそうになったところを誰かに支えられた。


「っん......?って、きゃあ!」


おそるおそる顔を上げる。そこにはなぜか翔くんの整った顔があった。


「や、やだ!何でここにいるんですか!?」


パニックになり突き飛ばそうとする。だけど手首を掴まれどうにも出来なかった。


「落ち着けって!ここは混浴だっての」
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