突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「だったらやってみる事だな。ま、どうせムリだろうけど」


ム・カ・つ・く~...


バカにしたような笑みを浮かべる彼に堪忍袋の緒が切れる。


そしてとうとう


「やってやるんだから!アイドルだって何だって!」


って...言ってしまった。


「あっ...」


いやいやいや...私勢い任せに何言ってんの!?


言ってしまった事で一気に現実へと引き戻される。しかし既に遅かった。


「言ったね?アイドルになるんだね!?」


安藤さんが目を輝かせて私の手をギュッと握る。もはや店長はずっと乙女のままだ。


「えっと~...いや、あの...」


そんなつもり、なかったんだけど...


とはいえ、断ろうにも安藤さんは自分の世界に入り込んでいる。
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