突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
彼はわざとらしく耳に息を吹きかける。恥ずかしい言葉を耳元で囁かれてしまった。


「っ...耳は、やめて...ください」


「じゃあ...俺の目を見て好きって言え...言えないなら、まだ続けるけど?」


すっかり彼はドSな悪魔だ。



私が恥ずかしがってるの、分かってるクセに...



「...す、好き...です、よ?」


「ふーん」


なっ...


恥ずかしいけど、ちゃんと目を見て言ったのに。


「ふーん」って!


もう、ただ私が恥ずかしい思いしただけじゃん!


「冗談。俺も好きだって」


シュンとしていると、翔くんはキスをしてそう言ってくれる。


だけど濡れた瞳に見つめられて何も言えなくなってしまった。
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