突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
チュッ


「なーに固まってんだよ」


キスをされても、ただただ色っぽくて目を何秒も見つめる事が出来ない。そんな私を見て、翔くんは嬉しそうに微笑んだ。


「お前ってほんと、無防備なヤツだよな...」


腰に腕が回されギュッと引き寄せられる。


軽いキスを何度も交わしている内に2人が露天風呂から出て行ったのが分かった。


「何とかバレなかったみたいだな」


「...ほんと、ヒヤヒヤしましたよぉ」


「悪い悪い。でも、案外悪くなかっただろ?」


首にキスをされ、目が合うと唇にもキスされる。確かに悪くはないけど、いろんな意味でドキドキしちゃうから心臓には悪い。


「こうやってコソコソするの、もうナシですからね」


「はいはい。結構お前の慌てた顔面白かったんだけどなぁ」


翔くんは残念そうにうなだれたけど、私からしたらちょっとした迷惑。毎回こんな事があったら恥ずかしくてほんとに死んじゃうかもしれない。
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