突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
そう願うのは、欲張りなのかな。



翔くんの言葉を聞くのが怖くて、思わずギュッと目をつぶる。


だけど翔くんが言った一言は、想像を超えるものだった。



「...デレって、何?」



「...はい?」


『...デレって、何?』


確かに翔くんはそう言った。


あまりの衝撃に言葉も出ない。


そのまましばらく沈黙が続いて...



「いや、ちょっとぉぉぉ!?」



あまりの蛇足にズッコけた。


「え?何だよ『デレ』って。みんな知ってて当たり前なのかよ」


翔くんは決して嘘をついているようには見えない。本気で意味が分からないらしくひたすらに悩み込んでいる。
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