突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「ありがとう!君、名前は!?」


「...柊なつめです」


迫力に負けて名前まで言ってしまった。


「なつめくんかぁ。いい名前だね」


「くん」って...既にアイドル扱いですか。


何かもう、後戻り出来ない所まで来てしまった気がする。


「よろしくね、なつめくん」


「可愛さでは僕に勝てないけどね」


2人まですっかりその気になっている。


私は観念して仕方ないと諦めた。


「じゃあまた!」


「えっ!?もう帰っちゃうんですか!?」


アイドルになると決まった途端、安藤さんは嘘のようにあっさりとみんなを引き連れてコンビニを後にする。


残された私達はポカーンとしていた。


いや、店長は...まだ乙女のままだった。
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