突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「...っ、なつめ!」


気がつけば、誰かの力強い腕が私を背後から抱き締めていた。


振り返ると、確かにそこには翔くんがいる。



...どうして、こんな事するの?



私はそう思った。


もう、二度と関わり合いたくないのに。


忘れようと、思っていたのに。


黙って勝手に事務所を出たのに。



...どうして私を追いかけるの?



「...どうして、ですか?」


「...え?」


私は、思っている事がそのまま口から飛び出した。言おうと思っているわけではない。ただ勝手に口が動いている。


「大嫌いです、あなたなんか。好きでもない女にキスしたり、抱き締めたりするなんて。最低です」
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