突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
...だけど、翔くんはちょっとね...


正直、翔くんが一番苦手。決して気が合いそうにない。ずっと私の事睨んでるし。


「だからって俺は認めない。こんなヤツにアイドルなんて務まるかよ」


翔くんはいちいちトゲのある事を言う。しかし大和くんと陽希くんは私をフォローしてくれた。


「そんな事ないよ。きっとなつめくんはダイヤの原石なんだって」


「そうだ。可愛さではライバルだけど、なつめも立派なメンバーの1人だ」


2人とも...


感動して涙を拭っていたのに、それを翔くんがまたぶち壊した。


「だったらお前、ダンスとか歌とか出来るのか?」


うっ...痛い所を突かれてしまった。


私は歌を歌う事に関しては問題ない。だけどダンスは...ドがつくほど下手くそだ。


「まさか、『出来ない』なんて言わないよな?」


げっ。完全に追い込まれてるじゃん!
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