突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「でっ、出来ますよ!出来て当たり前じゃないですか」


本当は歌しか出来ないけど。


胸を張って言い切ると、翔くん以外の3人が「おお~っ」と感心したように拍手した。


「ふーん。なら、お前にこれやるよ」


ん?


それを聞いた翔くんが私に手渡した物。


それは...Baby-XのCDだった。


「これ...」


「もうとっくに発売されてるヤツだけどな。その曲、完璧に歌って踊れるようになれ。言っとくけど、明日までだぞ」


彼は平然とそんな無茶ぶりをする。


いやいや、明日までって...いくら何でもムリだよ。


そう言いたかったんだけど、彼はそんな私を更に追い込んできた。


「もし出来なかったら、お前をメンバーとは認めない。いいな?」


彼は私をとことん追い詰めるつもりらしい。
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