突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「よしっ、じゃあ乗って乗って!」


「ええ、喜んで乗ってやりますよ」


もう私はヤケクソだ。学校でも何でも休んでやるわよ!


私は心の中でゴオオオと闘志を燃やしていた。そんな雰囲気に気づいたのか安藤さんは嬉しそうだ。


「楽しみだな~。早くメンバーに入れたいよ」


終始ニコニコしている安藤さんをよそに、私の表情はロボットのように固まっていた。


「私、大丈夫...ですかね」


「大丈夫大丈夫。何とかなるって」


それ以降、すっかり会話が途切れてしまう。死んだ空気の中ようやく事務所に辿り着いた。


ガチャッ


「おっはよぉ!みんな元気?」


安藤さんが3階のドアを開けると、例のごとく3人がいた。


翔くんだけは、ソファで眠りについている。


「あらら、寝ちゃってるね。仕方ないなぁ~」
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