突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
え?まさかここで?


と思っていたが翔くんは事務所のドアを開けると私を手招きした。


「どこ行くの?」


「いいから黙ってついて来い」


言われるがまま、翔くんの後ろをついて歩く。大和くん達3人もついて来ていた。



「ここだ」


「え?ここって...」


しばらくして着いたのは、1つ降りた2階にあるレッスン室。ドアを開けて入るとそこは全面に鏡があって、隅の方にラジカセが置いてあった。


「CDはもう入ってある。曲がかかったら始めろ」


「ふえっ!?」


ラジカセの中には既に「strawberry・kiss」のCDがセットされているらしく、再生ボタンを押せばすぐに曲がかかってしまう。


うわ、ヤバい...準備万端過ぎて何か逃げ出したくなってきた...


翔くんは私をバカにした顔で見ているが、あとの3人はどこかワクワクしている感じがする。
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