突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
特に安藤さんに至っては目をキラキラと輝かせていた。


「さ、曲かけるぞ。準備しろ」


「はっ、はい!」


翔くんが再生ボタンに人差し指を置いている。私は緊張がMAXまで達していたが震える足で位置についた。


カチッ


翔くんが再生ボタンを押した瞬間、曲のイントロが流れ始める。私は覚えたままのダンスを踊った。


「君は綺麗だから泣かないで」


歌は完璧に歌えている。だけどダンスは自信がない。


幸い、こけたりもしていないしキレキレで踊れているような気がする。



だけどみんなから見たらどうなんだろう...



私は不安を胸に押し殺して、最後に拳を突き上げた。そしてようやく曲が終わる。


3人は目を丸くしている。



だけど翔くんの顔は...ムスッとしたまま変わっていない。
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