突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
そんな俺様なセリフに、腹が立つどころかドキドキしっぱなしで...



あ...あれ?



こんな人、絶対好きになるわけない。



そう、思っていたのに...



この沸々と沸き上がる気持ちは何なのだろう。


「分かったらさっさと返事しろ」


すぐ近くで、目をじっと見つめられてしまう。心まで沸騰してしまいそうで、正直アイドル活動どころじゃない。


「は...はい」


「それでいい。言っとくけど、ヘマだけはすんなよな」


耳元で翔くんの低い声が響く。何だか背中がゾクゾクッとした。


「じゃ、俺達は先に行くから。呼んだら出てこいよ」


彼はそれだけ言い残して、2人を引き連れステージに出て行く。みんなの背中を見送りつつ余韻に浸っていた。
< 35 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop