突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
翔くんは何とも言えない顔をしているけれど。



「不安になったら、俺だけ見てろ」



ってコソッと言ってきた。


「へっ!?」


...何なの、この人...


こんなのって、ズルいよ...


「前見ろ。曲、始まるぞ」


自己紹介も早々に、「strawberry・kiss」がかかり始める。みんなノリノリでペンライトを振り始めた。


「お前ら全員、俺達の虜にしてやるよ!」


「きゃああああ~!!!」


翔くんの煽りに、みんなの熱気が一層強くなる。私はみんなの踊りをマネする事だけで精一杯だ。


「君が俺を好きなのなら連れて行くよどこまでも」


ノリに乗ってきて、私もマイクを片手に歌ってみる。再びズルッと転びそうになり、とっさに翔くんに抱き寄せられた。
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